「体が鳴る」とは?
良い声とは何も歌の世界でだけで感じるものではありません。鳴っている良い声で言えば、舞台俳優さん。ホールを響かせ演技するのですから声は生命線ですね。喉声ではお客さんに届きませんし、長い公演で喉がボロボロになってしまいます。
体そのものを楽器化するためにはまず体自体を「鳴る建物」化(笑)させなければなりません。ホールのような鳴りを自分の体の中に作るのです。これを獲得するためには様々なチェックが必要です。細かい肉体的なチェック(どこの部位をどう使うか)、そして間違った思い込みの思考的チェックです。「プロの声」はそうしたチェックを乗り越えてきますから観客の耳に耐えうるものになっていく訳です。
ヴォーカリストはもちろん高い声も出さなくてはなりません。そこでまたもやテクニックが必要になってきます。